スポーツの熱中症【症状・応急処置】
- めまいがする
- 汗が止まらない・異常に汗をかく
- 頭痛や吐き気がする
- のどが強く渇く
- 身体に力が入らない・だるい・しんどい
まずは熱中症のサインを見逃さないこと
スポーツでの熱中症で判断が迷う場合は病院へ
熱い時期のスポーツの試合や練習中に熱中症と疑われる症状がでたら、急いで20分以内に応急処置をすることが大切です。もし選手の走り方がフラフラしていたり、話しに応えた時にろれつが回っていなかったり、「頭が痛い」「気持ちが悪い」などの症状を訴えてきたら、決して無理に練習や試合を続けてはいけません。症状の程度をチェックして、一刻も早く水分補給をはじめ熱中症の応急処置をすることで体をとにかく冷やしてあげてください。改善しないあるいは病院に連れて行こうか迷った場合は病院へ連れて行ってください。熱中症は判断が遅くなると命にかかわることがあるからです。
熱中症の応急処置のポイント
- すぐに日陰の涼しいところに連れて行き、仰向けに寝かせ、衣服を緩める
- 足を心臓よりも少し高い位置に上げるような姿勢にする
- 水分補給を行います。水分補給はスポーツドリンク(塩分や糖質が含まれているもの)をとらせてください。(スポーツドリンクに氷を入れて飲むと体内から体を冷やすことができ汗で失われた塩分と糖質を同時に吸収することもできます。)※吐き気などでうまく飲めない場合は無理に飲ませず病院へ
- 氷のうなどで身体を冷やす。冷やす部位は首筋、わき、鼡径部が有効です。(太い血管が通っているため)
スポーツ現場での熱中症のアイシングのやり方
熱中症の応急処置として氷のうなどで身体を冷やす(アイシング)が有効です。冷やす部位は首筋、わき、鼡径部の3か所を冷やしてください。
熱中症の応急処置ではスポーツの一般的なアイシングと異なり、冷やす程度は寒くてブルブルと震えが来るぐらいになるまで続けてオッケーです。とにかく徹底的に冷やしてあげることが必要ですので、同時に体に水をかける、濡れタオルでアイシング以外の部分、例えばおでこを冷やすのも有効です。
こどもが熱中症になりやすい理由
スポーツをしているとき暑さなどおかまいなしで、元気に走り回っているように見える子どもたちですが、大人と比べて熱中症になりやすいのです。
その理由としては
- 熱を逃がす働きをする体の表面積が大人より少ない上、脳の位置が地面に近いので、熱の影響を受けやすいのが理由です。※人工芝の場合は地面からの熱の放射も強いので注意が必要です。
- また子供は大人と比べて身体に対する水分の量が多いうえ、その水分の入れ替わりの量が大人に比べて多いのです。
こどもの場合体調が急に悪くなっても、うまく監督やコーチに伝えることができない子がいます。保護者及び指導者側は選手に何らかの違和感や、異常を感じたら、無理させずすぐにプレーを中止してください。
軽度の熱中症であれば、塩分や適度な糖分の含まれたスポーツドリンクで水分を補給し、日陰で静かに休むことで回復します。熱中症を予防するためには、動いていると体温がどんどん上がるので、定期的な水分補給と休憩を取らせることを心がけてください。