膝痛・変形性膝関節症
- 膝の曲げ伸ばしができない
- 階段の上り下りがつらい
- 病院で何度も水を抜いている
- 膝の痛みは年のせいだとあきらめている
- 歩いているときつまづきやすい
膝痛・変形性ひざ関節とは?
膝痛・変形性膝関節症はなぜ起こる
高齢の方、主に女性の方での訴えが多いのが、膝の痛み(変形性膝関節症)です。特に女性の場合は更年期以降、女性ホルモンの分泌の減少により骨や軟骨が弱くなる(骨粗しょう症)ことが知られています。
膝を支えているのは、膝関節と関節軟骨というクッション材ですが、そのクッション材は年齢が増えるとともに、摩耗しすり減ってしまいます。残念ながら、加齢による、関節軟骨の摩耗やすり減りは、現在の施術方法では治すことがむずかしいものとされています。
膝痛が良くならない悪化する理由
日本人の多くは膝の内側の軟骨がすり減りやすい傾向にあり、加齢とともに膝が変形してくると、O脚になっていく方が多くおられます。一旦、O脚になるとさらにますます膝の内側に体重が集中していきます。
上半身からの体重による荷重と、地面からの歩行などによる衝撃とが膝関節でぶつかり合うことになり膝への負担が上昇し、さらに膝の変形が進んでいくのです。
こうなってしまうと、膝は炎症を起こし水がたまりやすくなります。膝の関節液は膝の負担を減らそうとし膝の関節の中に水を出し、骨どうしを浮かすことで負担を減らそうとします。
この過剰な膝関節の水が膝の神経や血管を圧泊することになり痛みはさらに増すことになります。
膝がこうなっては元どおりにはなりません
膝の変形が進むといわゆるO脚の状態になって行きます。変形は年齢とともにどんどん進行していくのです。
膝痛の治療法は
まずは負担を分散させること
膝の痛みで重要なのは、膝にかかる負担を以下に減らせるかです。膝の関節は股関節や足関節と同じく荷重関節といわれます。
一般的の方の場合でも、歩行時で体重の2~3倍の荷重がかかることが知られています。アスリートや走ったときなどには体重の4~5倍とも言われます。
痛む膝にかかる荷重をうまく分散するために、関節の上下の筋肉だけでなく、裏側の筋肉へのアプローチが必要です。
関節が固まる前の施術が必要
膝関節の正常な可動域は135°といわれています。ですが変形が進んでくると変形性膝関節症で関可動域が少しずつ制限されてゆきます。変形の進行により膝の曲がりが悪くなると、まずは正座ができなくなります、その後、和式トイレでのしゃがむことが難しくなります。この時期になると膝のまっすぐ伸びなくなり、膝の伸びが制限されあおむけに寝たときに膝の裏が床に付かない状態をおこします。
痛みを取るとともに、膝の動きの改善を図ります
痛みだけを取るなら、病院で注射を受けるのもいいでしょう。ですが、膝は生きている限り使う大切な部分です。寝たきりにならない為の取り組みは必要です。
そのため当院では膝の運動療法に力を入れています。少しでも膝の状態が安定し、長く使う為に、できることは早めの施術開始です。
自宅でできる膝の運動療法は
この3種類の膝関節の運動は20回を1セットとして、朝に3セット、夕方に3セットを行うことを基本としています。痛みが場合は無理せず1セットからでも行ってください。この膝の運動療法にかかる時間は、約15分ほどになります。この3種類の運動は、横になったまま、座ったままで行うことができるうえ膝への負担が少なくてすむというメリットがあります。
※注意事項としてどの膝関節の運動療法も息をとめないことが重要です。息をとめると血圧の上昇や心臓への負担が増えるからです。