月経が起こる仕組み①
2015年10月1日
月経が起こるしくみ①
生理の時の性器からの出血を経血といいます。
経血は子宮内膜がはがれて溶け出たものです。
子宮のことをお話しますと、子宮の内側は、
子宮内膜という特別な膜でおおわれています。
この内膜は体の他の部分の膜と違いがあり
月経の周期に応じ、子宮内膜の厚みに変化を起こします。
子宮内膜は月経後はだんだんと厚くなっていき、
月経前(生理前)になると約1cm程度の厚さになります。
一般的に内膜というと、1枚のラップのようなものを
想像する人もいるかもしれませんが、
子宮内膜は、細胞や毛細血管、分泌液を出す分泌腺などを
含む特殊な組織なのです。
子宮内膜は2層構造になっており
この2層は機能層と基底層と呼ばれています。
月経時には、内膜の表面部分にあたる機能層
の部分が溶けてはがれ落ち、出血が起こるのです。
この膜は血がやわらかく固形になったものと考えてください。
月経時にある酵素の働きにより凝固因子を阻害し
機能層の血で出来た部分が、血液を固まらせることが出来ずに
溶け出てしまうのです。
そして溶けた内膜が月経血となって、性器から外に出てきます。
ところが、出血量が多いときなどでは、酵素の働きが不十分で、
一部が凝固したままで体外に排出されてしまうこともあります。
こいうものが月経困難症(げっけいこんなんしょう)の原因になります。
月経血とは、血液が固まって出来ていた子宮内膜がはがれて
溶けて出てきたものです。
機能層がはがれてもその下の基底層の働きにより
また次の月になると新たに機能層の組織を作り出し、
子宮内膜を厚くしていきます。
このように子宮内膜がはがれて外に出て、
また作り出すという毎月のサイクルは、
女性ホルモンによって起こります。
これが女性の子宮のなかで初潮から閉経を迎えるまで
毎月繰り返されているのです。
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