2015年11月17日
◆基礎体温の理想的な波形は?
1)まずは波形をチェック
基礎体温で重要なポイントは温度じゃなくてグラフの波形なんです。
1ヶ月~数ヶ月の期間基礎体温をつけたときに、いちばん注目したいポイントは
全体的なグラフの「波形」です。体温は常に変化していますし、
体調や運動量によっても一定ではありません。
基礎体温をつけておられる女性の中に、基礎体温が何℃だったかという温度を
すごく気にされる方もおられます。確かに、温度もひとつの指標ではありますが、
まずはじめに見るべきポイントは、グラフの波形です。
生理周期中に波形は乱れていないか、期間が短かったり長かったりしないか、
グラフの全体の波形からは、その生理周期の全体像が明らかになります。
数字は体温をグラフにするための指標で、温度そのものが重要ということはありません。
基礎体温をつけること自体がストレスという声もよき聞きますので、
負担にならないようにすることと、一喜一憂しない心構えが必要です。
◆基礎体温の波形で正常・異常を見わけるポイント3つ
(1)高温期と低温期の時期にわかれていますか?
まずは1ヶ月(1周期分)の基礎体温を見てみましょう。
そのグラフを見たときになんとなくでいいので
全体に低い時期と全体に高い時期の2角時期(2相)に分かれているかを確認しましょう。
その次に「低温期の平均」(排卵まで)と「高温期の平均」(排卵後)
との平均の温度差を見てみましょう。
(注意点)基礎体温表には基準線的なものが引いてあるものがあり、
基礎体温がこれより上とか下とかということで高温期か低温期かを
間違って区別している方がいますので注意が必要です
見る際に重要なのは、線より上か下かではなくて、
低温の時期と高温の時期の分かれているかどうかです。
日ごろからの体温が低目の方は、
高温期であってもも基礎体温は基準線より低く記録されることがあるのです。
(2)温度差が0.3℃以上の差がありますか?
高温期の平均と低温期の平均の温度差は、0.3℃以上の差が
ある基礎体温が理想といわれています。低温期から高温期に入る時に
排卵が起こっているといわれています。
(3)高温期が10日以上持続しますか?
高温期が10日未満だと、黄体機能不全という黄体ホルモンの分泌不足が疑われます。
排卵後の黄体から出るホルモンの影響で体温が上昇します。
ですがそれが持続しないとすれば黄体の機能がうまく働いていない可能性があるのです。
◆基礎体温はあくまで気楽な気持ちでつけてみましょう。
「基礎体温表はつけているが見ても、良い状態なのかどうかよくわからない」という声は多いです。
実際に婦人科でも、基礎体温のみでの判断はしません。
本当に排卵したかどうか正しく調べるには、さらに精密な超音波検査や血液ホルモン測定が必要です
ですが婦人科にかかる前の段階で、ご自宅でセルフチェックできるのというものです。
排卵検査薬を使ったりすることでさらに予測がしやすくなります。
ストレスにならないように基礎体温表を見ることで落ち込んだりする人には
一度、基礎体温表をつけること自体を一旦、止めてみるのも良いでしょう。



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