ジャンパー膝・陸上
- 膝の下に痛みや違和感がある
- 走ったりすると膝下に激痛が走る
- 膝のお皿の下を押すと痛い
- 最初は片方の膝だけだったのに今では両方の膝が痛い
- 膝のサポーターを外すと痛くないか怖い
ジャンパー膝とは
ジャンパー膝とは名前のとおり、陸上のジャンプ競技、バレーボールやバスケットボールなどでジャンプや着地動作を頻繁に行ったり、サッカーのキック動作やハンドボールでダッシュなどの動作を繰り返したりするスポーツに多くみられる、オーバーユースが原因となる膝のスポーツ障害です。
ジャンパー膝が起こる原因
足を蹴りだすときなどに使う大腿四頭筋の柔軟性の低下が原因の1つとされています。特に10歳から13歳以降の成長期の子供は、骨の成長に筋肉の成長が追いつかず、骨に比べて筋肉が短いことがあります。この状態でくり返しのジャンプ動作を続けるとその衝撃が膝蓋骨の上下に集中するために起こる慢性・疲労性障害です。左右差はありませんが、最終的に両側に痛みを訴えることが多く(30%)、片側の痛みだからといって安心はできません。
ジャンパー膝の症状
運動時に膝の前面の痛みと膝蓋靭帯を押さえた時の圧痛が主症状です。その際に膝の下の熱感とはれ(腫脹)がみられます。簡便なテストとして、うつぶせにして膝を曲げると、太ももの前が突っ張ったような痛みがあり、それから逃れるために尻上がり現象がみられます。
最終的には
「膝蓋腱断裂」を
起こしてしまう可能性があります
ジャンパー膝は正しい治療をおこなえば、再発することなく早期に改善できます
意外と知らないジャンパー膝の合併症
オスグッド・シュラッター病
膝のお皿の下の部分(脛骨粗面)が突出して痛みと腫脹が現れる膝のスポーツ障害です。
成長期のスポーツ少年(10~15歳)に多く発症します。スポーツの種目としては、ジャンプ、キック、ダッシュの動作の多い、サッカー、バスケットボール、ハンドボール、陸上競技などによくみられます。
オスグッド・シュラッター病の起こる原因
大腿四頭筋(だいたいしとうきん)の牽引力が骨端線の閉じていない脛骨粗面に繰り返しかかること、骨の成長に筋肉や腱の成長が追いつかないため、脛骨粗面にかかる力が大きくなることなどにより、骨端軟骨(こったんなんこつ)が損傷して脛骨粗面が隆起してくるものです。
オスグッド・シュラッター病の症状
- 膝のお皿の下の痛み、押したり圧迫すると痛みが増す。
- 膝のお皿の下の突出や腫れ、熱感。
- 脛骨結節部が剥離している場合は、大きく腫れたり、強い痛みがともなう。
そのほか、ジャンプ力やダッシュタイムの低下など、痛みにより運動能力の低下にも繋がります。また、動かさずにいると痛みがなくなり、動き始めると痛みが現れるのも特徴のひとつです。
再発を繰り返すことも多いのですが、たいていの場合には成長期の終了と同時に治るので心配は要りません。
オスグッドのようなスポーツ障害では部活後のケアと膝に負担をかけない身体の使い方がかなり大事になってきます。特に大腿四頭筋とハムストリングスのストレッチが最も大事です。
当院では部活後の身体のケアから負担をかけない身体つくりをしっかりサポートしていきます。